共産 委員長選ぶ「党首選挙」実施主張した党員 除名処分に

共産党の委員長を、すべての党員による投票で選出すべきだと主張した元党職員の男性について、共産党は、党が異論を許さないかのように事実をゆがめて攻撃し、規約に違反したとして、除名処分にしました。
共産党の元安保外交部長で、現役党員だった松竹伸幸氏は、1月、志位委員長が20年以上務めていることを「国民の常識からかけ離れている」と批判し、すべての党員が投票して委員長を選ぶ「党首選挙」を行うべきだと主張しました。
これを受けて小池書記局長は6日の記者会見で「党が異論を許さないかのように事実をゆがめて攻撃した」と述べ、党に敵対する行為は行わないなどとした規約に違反したとして、松竹氏を除名処分にしたと説明しました。
そのうえで「異論を言うことは規約上も許されているのに、党の中で意見を述べることなく、突然攻撃してきたことが理由だ」と述べました。
除名は、党の規約の中で最も重い処分になります。
一方、松竹氏は6日、東京都内で開いた記者会見で「透明性を持った党になるべきだが、今回の処分は現状をさらに深刻にするもので、改革がますます必要だ。処分の撤回を求めたい」と述べました。