岸信夫氏が議員辞職願提出 山口2区と山口4区で補欠選挙へ

自民党の岸信夫総理大臣補佐官は、体調不良を理由に2月3日、衆議院に議員辞職願を提出しました。

自民党の岸信夫総理大臣補佐官は、3日午後2時ごろ、衆議院議長公邸を訪れ、みずからの議員辞職願を細田議長に提出しました。

岸氏は衆議院山口2区選出の当選4回で、63歳。

自民党安倍派に所属しています。

去年亡くなった安倍元総理大臣の実の弟で、祖父は岸信介元総理大臣です。

岸氏は、菅内閣と岸田内閣で防衛大臣を務め、去年8月の内閣改造で国家安全保障担当の総理大臣補佐官に就任しましたが、2022年12月、体調不良を理由に次の衆議院選挙に立候補しない考えを明らかにしていました。

岸氏の辞職は、7日の衆議院本会議で許可される見通しで、これにより、衆議院山口2区では、安倍元総理大臣の死去に伴う山口4区とあわせて、ことし4月23日に補欠選挙が行われることになります。

首相補佐官も辞任

国家安全保障担当の岸信夫総理大臣補佐官は、議員辞職願の提出にあわせて、補佐官の辞任も申し出て、3日の持ち回り閣議で認められました。

そして閣議では、木原官房副長官が補佐官を兼務することが決まりました。

岸氏コメント「任期を残し職を辞する形となり 皆様におわび」

岸信夫氏は事務所を通じてコメントを発表し、「かねてより仕事の合間を縫い治療に努めて参りましたが、病状が急速に悪化したことに伴い、国会議員の職務を全うすることが難しくなりました。任期を残し職を辞する形となりましたことを国民の皆様におわび申し上げます。長年お支えいただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます」としています。