【訃報】石原信雄氏死去 96歳 7つの内閣支えた元官房副長官

竹下内閣から村山内閣まで、7つの内閣で、7年あまりにわたって、政府の事務方トップの官房副長官を務めた石原信雄氏が亡くなりました。96歳でした。

石原氏は群馬県出身で、旧自治省の事務次官を経て昭和62年の竹下内閣の発足に伴って、政府の事務方トップである官房副長官に就任しました。

続く、宇野、海部、宮沢、細川、羽田、村山のあわせて7つの内閣、7年あまりにわたって事務の副長官を務めました。

副長官として支えた内閣の数は歴代最多でした。

副長官在任中は、昭和天皇の崩御に伴う改元や大喪の礼などを事務方として支えたほか、阪神・淡路大震災の復旧や復興にも尽力しました。

石原氏は、副長官を辞任した後も地方自治の問題などで情報発信を続けました。

去年、海部元総理大臣が亡くなった際には、NHKのインタビューで「湾岸戦争で多国籍軍に自衛隊が加わるかどうか議論になったとき、海部氏は、終始『自衛隊を武力紛争を伴う場所に派遣すべきではない』という意見を貫き、なんとしても武力ではなく交渉で事を収めようという徹底した平和論者だった」と話していました。

松野官房長官「心から哀悼の意を表する」

松野官房長官は2月1日午前の記者会見で「昭和天皇崩御に伴う改元や大喪の礼、消費税導入、阪神・淡路大震災への対応など、数多くの重要政策の対応に向けた調整にあたられた。心から哀悼の意を表する」と述べました。