「デジタル法隆寺宝物館」東京国立博物館で1月31日から展示

ふだん展示される機会が少ない法隆寺ゆかりの国宝を、最新の8K技術で撮影した、高精細のデジタル画像で鑑賞できる展示が、東京国立博物館に1月31日から設けられることとなりました。

法隆寺に伝わる「聖徳太子絵伝」は、平安時代の絵師、秦致貞が聖徳太子の生涯を描いたもので、国宝に指定されていますが、劣化を防ぐため、ふだんは展示されていません。

東京国立博物館では、この「聖徳太子絵伝」を8K技術で撮影し、高精細のデジタル画像として鑑賞できる展示を31日から設けることになりました。

画像はモニターに表示され、手元のタブレット端末を操作することで拡大や縮小ができるほか、絵についての解説も表示できるということです。

会場には、実物の質感を再現した原寸大の複製パネルも展示され、デジタルの画像と見比べて楽しむことができるということです。

15展示を企画した国立文化財機構文化財活用センターの西木政統さんは「実物は展示の機会が限られているので、この機会に細部まで鑑賞して、文化財がもつ魅力を味わってほしいです」と話していました。

この「デジタル法隆寺宝物館」は、東京国立博物館で1月31日から展示されます。