海自護衛艦航行不能 松野官房長官「大きな危険伴う」

海上自衛隊の護衛艦が山口県沖の瀬戸内海でスクリューが故障し、自力で航行できない状態となったことについて、松野官房長官は11日「大きな危険を伴うもので重く受け止めている」と述べ、原因や安全対策について調査を進める方針を示しました。

10日正午すぎ、海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が山口県の周防大島沖の瀬戸内海を航行していたところ、スクリューが故障して自力で航行できない状態となりました。

これについて、松野官房長官は記者会見で、周辺を航行するほかの船舶や乗組員への被害はなかったとの報告を受けているとする一方、現場海域では流出した油の拡散防止と回収作業が続けられているほか、「いなづま」の造船所への回航も調整していることを説明しました。

そのうえで、「大きな危険を伴うもので重く受け止めている。原因や護衛艦の安全対策については、海上保安庁の調査が進められるほか、海上幕僚監部に設置された事故調査委員会で、事実関係の究明が行われる」と述べました。