熊本県議 タクシー運転手に「うち殺すぞ」発言 議員辞職

熊本県の県議会議員が12月、飲食店から帰宅するため、乗車したタクシーの運転手に「うち殺すぞ」などと発言していたことがわかりました。
運転手は、警察に被害届を提出したということで、議員は1月6日付けで辞職しました。

議員辞職したのは、熊本県議会の井手順雄議員です。
井手議員は6日午前、熊本県議会の議長室で辞職願いを提出し、6日付けで認められたということです。
タクシー会社によりますと、議員は、12月24日の午後8時半ごろ、熊本市南区の飲食店の前でタクシーに乗車し、自宅に向かうよう指示したあと、経路や料金をめぐってトラブルになり、男性運転手に「うち殺すぞ」などと発言したということです。
また、運転手の乗務員証をスマートフォンで撮影し「訴えるぞ」などと発言したということで、運転手は警察に被害届を提出したということです。
提出後、議員は報道陣に対し「私の軽率な行為で後援会や議会の皆様に大変ご迷惑をかけた」と述べました。
議員は去年8月、甲子園球場で行われた夏の全国高校野球で、試合の観戦中に禁煙のスタンドで喫煙し、謝罪していました。
タクシー運転手の上司「反省してもらいたい」
井手県議が乗車したタクシーの男性運転手の上司は「『うち殺す』というのは『殴って殺す』という意味で、ふつうはあまり使いません。自分の発言について反省してもらいたい」と話していました。
そのうえで「甲子園での喫煙の件でもあれだけ大きな騒動になり、これまで以上に行動に注意するべきだと思います。自分のことばの重さを再度認識してほしい」と話していました。