世界の都市総合力 東京は7年連続3位 総合評価は↓

世界の都市の総合力を採点したランキングが民間のシンクタンクから発表され、東京は7年連続で3位となりました。
新型コロナウイルスの水際対策が影響して総合的な評価は前年より下がり、4位のパリとはわずかな差になっています。

民間のシンクタンク「都市戦略研究所」は、世界の主要な48都市を対象に「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6つの分野の合わせて70の指標で総合力を採点しました。

その結果、ことしは1位がロンドン、2位がニューヨークで、東京は7年連続で3位となりました。

しかし、6つの分野のうち4つで前年より評価が下がり、4位のパリとはわずかな差になっています。

最も大きな理由は新型コロナウイルスの水際対策の影響で、国内ではことし10月に大幅に緩和されたものの、「外国人訪問者数」や「国内・国際線旅客数」などの回復の遅れにつながったとして、「文化・交流」や「交通・アクセス」の分野で評価が下がりました。

また、「経済」の分野でも、「賃金水準の高さ」や「ワークプレイス充実度」などの指標で、各都市に比べてスコアが低くなり、評価が下がりました。

一方で、唯一、前の年より評価が高かった分野が「環境」で、「空気のきれいさ」、「都市空間の清潔さ」などのスコアが上がりました。

専門家は「低下した都市活動を戻す戦略必要」

ランキング作成の責任者で、都市政策が専門の明治大学の市川宏雄名誉教授は「新型コロナの水際対策は有効である一方で、同時に低下した都市活動をどうやって戻していくかという戦略も必要で、立ち直りに向けた動きが東京は遅れている。世界のライバル都市が力を伸ばす中で、東京の国際競争力をどう高めていくか国も含めて真剣に考えないといけない」と話していました。