防衛大臣“「スタンド・オフ・ミサイル」潜水艦発射型が有用”

敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」をめぐり、浜田防衛大臣は、潜水艦から発射するタイプは、相手に一層複雑な対応を強いることができて有用だとして、開発に向けた検討を進める考えを示しました。

防衛省は、「反撃能力」も念頭に、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」として改良を進めている陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」について、地上発射型の量産を開始するほか、護衛艦や戦闘機からも発射できるよう開発を進める方針を示しています。

これについて、自民党の長島昭久氏は衆議院安全保障委員会で、「潜水艦発射型は戦略的にも非常に有効な一手だ。相手が思いもよらない海域から奇襲的に攻撃されると考えるようになれば活動は制約される」と指摘し、潜水艦から発射するタイプの開発を求めました。

これに対して、浜田防衛大臣は「潜水艦は高い隠密性を有していて、より長射程のミサイルを用いた戦い方で、この特徴が発揮でき、相手方に一層複雑な対応を強いることができる観点で有用だ」と述べ、年末の「国家安全保障戦略」などの策定に向けて、開発に向けた検討を進める考えを示しました。