寺田総務大臣 重ねて辞任否定 “事務的ミス遺憾 職責を全う”

寺田総務大臣は一連の政治資金をめぐる問題で、野党側から辞任を求められていることについて「事務的なミスは遺憾だ」とする一方、「職責を全うし、岸田内閣を支えていく」と述べ重ねて辞任を否定しました。

寺田総務大臣をめぐっては、地元後援会が政治資金収支報告書に、すでに亡くなった人を会計責任者として記載するなど、政治資金をめぐる問題が相次いで明らかになり、野党側は「政治資金を所管する総務大臣として不適格だ」として辞任を求めています。

これについて寺田大臣は、11月18日の記者会見で「後援会は関係政治団体であり、私が事務処理をチェックする立場にはないが、事務的なミスで迷惑をかけたことは誠に遺憾でおわびを申し上げている。引き続き説明責任を果たしていきたい」と述べました。

また「これまでの説明で国民の納得は得られたと考えるか」と問われたのに対し「私が接する国民はほとんどが地元の方々だが、激励をいただいている。『正直に説明していて感心した』という声しか私は聞いていない。引き続き職責を全うし、岸田内閣を支えていきたい」と述べ、重ねて辞任を否定しました。

公明 石井幹事長「出処進退はみずから判断を」

公明党の石井幹事長は、記者会見で「次から次へといろいろ問題が出てくるが、しっかりと説明責任を果たすことが大事だ。政治家の出処進退は、みずから判断すべきものだ」と述べました。

立民 泉代表「総務行政は成り立たず更迭を」

立憲民主党の泉代表は記者会見で「いよいよ辞任に向けた動きに入っていると信じたい。そうでなければ、まっとうな判断力がなく、善悪の区別が乏しい政権だ。さまざまな疑惑に満ちあふれている状態では、総務行政は成り立たないし、政治資金や公職選挙法のルールを扱う大臣として成り立たない」と述べました。

そのうえで「辞任不可避の空気になっているにもかかわらず、岸田総理大臣が『本人が説明すればよい』と繰り返すようであれば、相当認識が甘い。来週の予算委員会までに決断し決着をつけるべき問題だ」と述べ、重ねて更迭を求めました。