愛媛知事選挙に現職と新人が立候補 投票日は11月20日の日程

任期満了に伴う愛媛県知事選挙が11月3日、告示され、現職と新人のあわせて2人が立候補を届け出て、17日間の選挙戦に入りました。

愛媛県知事選挙に立候補したのは届け出順に無所属の現職で、自民党県連と公明党県本部、国民民主党が推薦する中村時広氏(62)。
共産党の新人で党県委員会委員長の林紀子氏(60)の2人です。

届け出を済ませた候補者は、それぞれ、松山市内で有権者に支持を訴えました。

中村氏は「コロナによって人々の考え方、暮らし方、生き方が大きく変わってきている。一番深刻なのは、人口減少で予想以上のスピードで人口減少が進んでいる。議論を起こして出口を見つけていく、その責任感を十分に感じとりながら挑戦させていただきたい」と訴えました。

林氏は「いまコロナ禍で収入も減る。そしてまた年金も減る。そんな中で11月からも、さらにどんどん物価が高騰している。消費税5%への緊急減税、これが一番効果がある。そのために、国に対してはっきりとものを言って5%に減税するよう言っていきたい」と訴えました。

4期目を目指す現職の中村氏は自民党県連、公明党県本部、国民民主党から推薦を受け、立憲民主党県連と社民党県連合も支援しています。

これに対し、共産党は公認候補として林氏を擁立しました。

今回の選挙は現職の3期12年の県政運営に対する評価が最大の争点で、新型コロナウイルスや物価高騰の影響で落ち込んでいる地域経済の活性化策に加え人口減少対策、4年前の西日本豪雨からの復興や南海トラフ巨大地震対策、それに伊方原発との向き合い方などをめぐって論戦が交わされる見通しです。

また前回・4年前の選挙で過去最低の39.05%となった投票率がどうなるかも注目されます。

愛媛県知事選挙は17日間の選挙戦を経て11月13日に告示される松山市長選挙とともに、11月20日に投票が行われ、即日開票されます。