「国葬」は天皇と上皇の「大喪の礼」に限る法案 国民民主党が提出

国民民主党は、国の儀式として行う葬儀は、天皇と上皇の「大喪の礼」に限るとした法案を参議院に提出しました。

先月行われた安倍元総理大臣の「国葬」に世論の賛否がわかれたことを踏まえ、国民民主党は10月28日、「国葬」の在り方を定めた法案を参議院に提出しました。

法案では国の儀式として行う葬儀について、天皇と上皇の葬儀として行われる「大喪の礼」に限ると明記しています。

提出のあと大塚政務調査会長は、記者団に対し「政治家の業績は、国民があまねく同じ感覚を抱いて評価することが非常に難しい。総理大臣経験者に対しては、内閣葬や内閣と政党などとの合同葬で、十分な敬意を払うことができる」と述べました。

「国葬」の在り方をめぐっては、衆議院議院運営委員会のもとに設けられる与野党各党の代表者による協議会で、来週議論を始めるほか、日本維新の会が特別の功労がある人にかぎり内閣が行うことができるなどとした法案を衆議院に提出しています。