林外相 “中国の政策全般の分析は対中政策立案に極めて重要”

中国で3期目の習近平指導部がスタートしたことについて、林外務大臣は、今回の中国共産党の人事のねらいなどを分析しながら対中政策の立案にあたる考えを強調しました。
中国では先に開かれた共産党の重要会議で、習近平国家主席を含む最高指導部のメンバー7人が選出され、3期目の習近平指導部がスタートしました。
これについて林外務大臣は衆議院外務委員会で「中国共産党大会などについてはさまざまな見方があるが、他国の政党の活動についてコメントは差し控えたい」と述べました。
そのうえで「党大会の報告の中身や党人事をはじめ中国の政策全般についての分析は、対中政策の立案や実施に当たり極めて重要だ。不断に情報収集を行い分析を怠らないようにしたい」と述べ、今回の人事のねらいなどを分析しながら対中政策の立案にあたる考えを強調しました。
一方、いわゆる「台湾有事」への備えを問われたのに対し「あらゆる事態を想定して備えることは当然やるべきで、どういう場合にどうするかを申し上げることは手の内を明かすことにもなるためコメントを控える」と述べるにとどめました。