安倍元首相への国会追悼演説 自民が立民の野田元首相に要請へ

安倍元総理大臣に対する国会での追悼演説について自民党は、立憲民主党の野田元総理大臣に行ってもらうのが望ましいとして、立憲民主党に正式に要請することになりました。

安倍元総理大臣に対する追悼演説をめぐって自民党は、8月の臨時国会で甘利前幹事長が行うことで調整を進めましたが、戦後、総理大臣経験者に対する追悼演説はいずれも野党の議員が行っていたことなどから、党内外から反発が出て先送りとなっていました。

自民党は今の国会で静かな環境での演説を実現するには、立憲民主党の野田元総理大臣に行ってもらうのが望ましいとして、高木国会対策委員長が立憲民主党の安住国会対策委員長と会談し、正式に要請することになりました。

野田元総理大臣は周辺に対し「要請を断れば安倍氏の国葬をめぐる国民の間の分断をさらに広げかねない」などとして、要請があれば受け入れる考えを示しています。

自民党は立憲民主党側の了解が得られれば、10月下旬の衆議院本会議で追悼演説を行う方向で調整を進める方針です。