臨時国会の日程は10月3日~12月10日まで69日間の方針 自民

来月3日に召集される臨時国会をめぐり、自民党は28日午後、茂木幹事長や高木国会対策委員長らが協議し、会期を12月10日までの69日間とする方針を固めました。

先月の内閣改造後、初めての本格的な論戦の舞台となる臨時国会をめぐり、自民党は28日午後、茂木幹事長、高木国会対策委員長、世耕参議院幹事長、野上参議院国会対策委員長の4人が党本部で会談し、会期の幅をめぐって協議しました。

その結果、政府が来月中にまとめる新たな総合経済対策の裏付けとなる、今年度の第2次補正予算案が臨時国会に提出される見込みであることなども想定して、会期を来月3日から12月10日までの69日間とする方針を固めました。

そして、衆議院議院運営委員会の与党側の筆頭理事が、野党側の筆頭理事にこの方針を伝えました。

政府 臨時国会 10月3日に召集の方針伝える

9月28日午前に開かれた衆参両院の議院運営委員会の理事会には松野官房長官が出席し、臨時国会を10月3日に召集する方針を伝えました。

衆議院の理事会で、今後の日程を協議し、与党側が「現時点では国会の会期は提案できない」と説明したのに対し、野党側は「会期幅も政府が提出する法案も示されておらず、これでは応じられない」と述べました。

また、旧統一教会との関係が指摘されている細田衆議院議長について、野党側が、衆議院議院運営委員会の山口委員長に対し、本人が委員会に出席して説明するよう求め、山口氏は「議長に伝える」と述べました。

立民 安住国対委員長「開会に簡単には応じられない」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「会期の幅や提出する法案について、開会の1週間前には、与党の国会対策委員長から野党すべてに対して丁寧な説明があるのが慣例だが今回は全くそれがなく、極めて異例だ。与党の怠慢であり、国民に対する説明をおろそかにしていることは看過できない」と述べました。

そのうえで、「国会は段取りが非常に重要だと思うが、それができない人たちに、国家をまわせるはずがない。岸田政権の屋台骨が揺らいでいる。国会の運営についてどうあるべきかという丁寧な説明がなければ、10月3日からの開会に簡単には応じられない」と述べました。