岸田首相 「弔問外交」インドやオーストラリアの首相と会談

岸田総理大臣は「国葬」に伴う「弔問外交」を行い、インドのモディ首相との会談では来年、日本がG7=主要7か国の、インドがG20=主要20か国の議長国をそれぞれ務めることを踏まえ、連携することを確認しました。

岸田総理大臣は9月26日に続いて東京・港区の迎賓館で「弔問外交」を行い、各国の首脳らと個別に会談しました。

このうち、日米豪印4か国の枠組み「クアッド」の国々の一つ、インドのモディ首相との会談で、岸田総理大臣は「モディ首相と安倍氏の外交的な業績をさらに発展させ、引き続き緊密に連携したい」と述べました。

これに対し、モディ首相は「安倍氏のことは忘れられない。岸田総理の指導のもとで、両国の関係がより高い次元になると思っている」と述べました。

そして、両首脳は、ウクライナ情勢などをめぐって意見を交わし、紛争を平和的に解決する重要性を確認したうえで、来年、日本がG7の、インドがG20の議長国をそれぞれ務めることを踏まえ、引き続き連携することを確認しました。

また、オーストラリアのアルバニージー首相との会談では、岸田総理大臣が安倍元総理大臣の「国葬」への参列に謝意を伝えたうえで「安倍氏の遺志を継ぎ『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて連携をより一層深化させていきたい」と述べたのに対し、アルバニージー首相は「クアッドの対話も安倍氏のリーダーシップなくして開始できなかった。『自由で開かれたインド太平洋』はとても重要なので、連携して前進させたい」と応じました。

岸田総理大臣は28日も、韓国のハン・ドクス(韓悳洙)首相や、カンボジアのフン・セン首相らと会談することにしています。

林外相 各国の外相らと相次ぎ会談

林外務大臣は27日午前、安倍元総理大臣の「国葬」に参列するため日本を訪れている各国の外相らと相次いで会談しました。

イギリスのクレバリー外相との会談では、ウクライナ情勢をめぐって意見を交わし、国際社会が結束してロシアに対する制裁とウクライナへの支援を続ける重要性を確認しました。

また、両国間で経済安全保障などの議論を深めることで一致しました。

サウジアラビアのファイサル外相との会談では、林大臣が原油市場の安定化に向けて指導的な役割を果たすよう強く期待していると伝え、ファイサル外相は、引き続き日本への原油の安定供給に関与していく考えを示しました。

これに先だって、林大臣は都内のホテルでスリランカのウィクラマシンハ大統領とも会談し、スリランカが中国からの債務を返済できずにいることを踏まえ、透明で公正な開発金融が重要だという認識で一致しました。

議員外交も活発に

安倍元総理大臣の「国葬」に合わせ、議員外交も活発になっています。

このうち超党派の「日豪国会議員連盟」は、ターンブル元首相ら3人の首相経験者をはじめとしたオーストラリアの参列者を招き、午前9時前から東京都内のホテルで歓迎会を開きました。

日本側からは、海江田衆議院副議長や公明党の山口代表ら与野党の国会議員およそ15人が出席し、安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」などに触れたうえで、引き続き、両国の連携強化に取り組むことを確認したということです。

「国葬」に合わせた議員外交をめぐっては、26日に自民党の萩生田政務調査会長がアメリカのタイ通商代表と会談したほか、27日夜は、自民党の菅前総理大臣や二階元幹事長らがベトナムのフック国家主席と会談する予定です。