通園バスで園児死亡 国が安全対策 検討チーム設置へ

今月5日、静岡県牧之原市の認定こども園で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され熱中症で死亡したことを受け、国は近く、関係する府省によるワーキングチームの設置に向けた調整に入ったことが分かりました。マニュアルの策定などを含め、具体的な安全対策を検討するものとみられます。

今月5日、静岡県牧之原市の認定こども園、「川崎幼稚園」で3歳の女の子が通園バスの車内におよそ5時間にわたって取り残され、熱中症で死亡しました。

去年も福岡県で園児が送迎バスの車内に取り残され、熱中症で死亡していて、国が安全対策を呼びかけていました。

こうした経緯を受け、国は近く、再発防止のため、関係する府省によるワーキングチームの設置に向けて調整に入ったことが分かりました。

関係者によりますと、ワーキングチームは内閣府と文部科学省、それに厚生労働省の担当部署で構成され、バスで送迎する際のマニュアルの策定などを含め、具体的な安全対策について検討するものとみられます。

近く初会合が開かれる見通しで、今後有識者への聞き取りなども行う方針です。

設置を前に、3つの府省は6日、全国の自治体や教育委員会などに通知を出し、複数の職員で子どもの人数を確認することなど安全管理の徹底を求めました。