コロナ交付金の「イカキング」経済効果6億円 石川 能登町が推計

去年4月、石川県能登町の観光施設に、新型コロナ対策の交付金およそ2500万円を充てて建造され、当時「交付金の使いみちとして不適切ではないか」などと批判も集めた、巨大なイカのモニュメントについて町は「先月までの経済効果が6億円に上る」という推計結果を発表しました。

能登町の観光施設「イカの駅つくモール」に、去年4月に完成した巨大なイカのモニュメント、その名も「イカキング」。

町特産のスルメイカがモチーフで、全長13メートル、高さが4メートルあり、およそ2700万円の建造費のうち、およそ2500万円は、国の新型コロナ対策の交付金が充てられました。

完成当時「新型コロナ対策と無関係で、交付金の使いみちとして不適切ではないか」などと、批判も集めましたが、多くのメディアに取り上げられ、施設には多くの観光客が訪れていました。

町は8月29日、モニュメントが県内にもたらした経済効果について、建設が始まったおととし10月から先月までに、6億372万円に上るという、コンサルタントの推計結果を公表しました。

経済効果には、モニュメントを目当てに訪れたとみられる観光客の宿泊費や飲食代、それに建設費用などが含まれるということです。

能登町ふるさと振興課の山下栄治課長は「これほどの経済効果とは正直驚いた。交付金の使いみちとして批判する意見もあったが、間違ってはいなかった」と話していました。