米空軍輸送機CV22オスプレイ“全機飛行停止” 米複数メディア

アメリカの複数のメディアは、アメリカ空軍が東京の横田基地にも配備している輸送機、CV22オスプレイについて、不具合を理由にすべての機体の飛行を停止したと伝えました。

アメリカの国防専門メディアなどによりますと、アメリカ空軍の特殊作戦司令部は16日、所属している輸送機、CV22オスプレイ52機の機体すべての飛行を停止したということです。

報道によりますと、2つあるエンジンの1つと、ローターをつなぐクラッチが不具合を起こす問題が2017年以降で合わせて4件、過去6週間で2件発生しているとしています。

この問題による死傷者は出ていないということですが、アメリカ空軍は原因がわかり、対策が講じられるまでは地上に待機させるということで、飛行を再開する時期はわかっていません。

アメリカ空軍のCV22オスプレイは、主に特殊部隊の輸送に使われ、東京の横田基地にも配備されていて、国内でも各地で訓練を行っています。

日本に配備のCV22オスプレイも飛行停止に 米空軍

アメリカ軍の輸送機、CV22オスプレイが不具合を理由にすべての機体の飛行を停止している問題で、アメリカ空軍は日本に配備している機体も地上に待機させる措置をとっていることを明らかにしました。

アメリカ軍の輸送機、CV22オスプレイをめぐって、アメリカ空軍は今月16日、安全上の問題が増加しているとしてすべての機体の飛行を停止するよう指示しました。

これについてアメリカ空軍の特殊作戦司令部はNHKの取材に対し、日本に配備している機体も地上に待機させる措置をとっていることを明らかにしました。

CV22オスプレイは主に特殊部隊の輸送に使われ、東京の横田基地にも配備されていて、国内でも各地で訓練を行っています。

アメリカ空軍によりますと飛行中、エンジンとローターをつなぐクラッチが不具合を起こす問題が2017年以降、合わせて4件起き、そのうち2件は過去6週間以内に発生したということです。

アメリカ空軍特殊作戦司令部は声明で「この問題を完全に解明し、致命的な結果を招く可能性を低くするための危機管理の対策を確立する」と強調し、メーカーなどと調査を進める考えを示しました。

陸上自衛隊オスプレイは飛行停止措置なし

防衛省・自衛隊によりますと、アメリカ空軍がCV22オスプレイの不具合を理由に、日本に配備されている機体も含むすべての機体の飛行を停止しているとされることについて、詳細を確認しているということです。
陸上自衛隊では、CV22とは一部仕様の異なるV22オスプレイを千葉県の木更津駐屯地に9機配備していますが、これまでのところ、飛行を停止する措置などは取っていないということです。