ガーシー議員の海外滞在認めず NHK党政調会長は“尊重し応援”

海外への滞在を理由に8月3日に召集される臨時国会を欠席する意向のNHK党のガーシー参議院議員、本名、東谷義和氏について、参議院議院運営委員会の理事会は全会一致で海外滞在を認めないことを決め、国会への出席を求めることになりました。

先月の参議院選挙で初当選したNHK党のガーシー議員は、UAE=アラブ首長国連邦に滞在していて、3日召集される臨時国会を欠席する意向を示しています。

参議院議院運営委員会は2日理事会を開いて、ガーシー議員から提出されていた海外渡航届の取り扱いを協議しました。

その結果、与野党双方から、「届けには帰国日が記載されていないなど説明が不十分だ」といった指摘が相次ぎ、ガーシー議員の海外滞在を全会一致で認めないことを決めました。

そして、NHK党を通じて、ガーシー議員に速やかに帰国し、国会に出席するよう求めることになりました。

参議院によりますと、ガーシー議員が求めに応じなかった場合は、無断欠席の扱いになるということです。

これまで参議院では、平成25年にアントニオ猪木氏が国会の許可を得ないまま北朝鮮を訪問して国会を欠席し、30日間の登院停止の処分を受けたケースがあるということです。

N党 浜田政調会長「意思を尊重し、応援」

NHK党の浜田政策調査会長は、NHKの取材に対し「海外渡航が認められなかったことは想定の範囲内だが、残念だ。参議院は多様な価値観を国政に反映させるべき場でありガーシー議員が海外在住のまま議員として活動しようという意思を私は尊重し、応援していく」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「当然の判断」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「議院運営委員会は当然の判断をした。国会が召集されたらそれに応じる責務が国会議員にはある。海外渡航届も何日から何日までと日を切ったものを出すのが当然だ」と述べました。