“参議院選挙 勝因は野党乱立 連合との関係重視を”麻生副総裁

参議院選挙で自民党が大勝したことについて、麻生副総裁は19日、党の役員会で、1人区で野党の候補者が乱立したことが勝因の一つだと指摘したうえで、今後、立憲民主党などの支援組織である連合との関係を、より重視していくべきだという考えを示しました。

この中で自民党の麻生副総裁は、参議院選挙の勝因について「全国で32ある1人区での圧勝が大きい。その一因としては、野党が分裂し候補者が乱立したことも考えられる」と指摘しました。

そのうえで「今後、連合などとの関係をよく考えていく必要がある」と述べ、立憲民主党と国民民主党の最大の支援組織である連合との関係をより重視していくべきだという考えを示しました。

また、茂木幹事長は「東北や甲信越では、前回、前々回の参議院選挙では自民党が負け越したが、今回は完全に逆転した。国難ともいうべき状況に直面する中、国民から政治の安定という大きな力を与えていただき、期待にしっかりと応えていきたい」と述べました。

国民 玉木代表 自公との政策協議 今後も続ける考え示す

国民民主党の玉木代表は、19日、記者会見で、自民・公明両党との政策協議を今後も続け、党が提案している電気料金やガソリン価格の高騰対策などの実現を目指す考えを示しました。

この中で、国民民主党の玉木代表は、政府の当初予算への賛成と引き換えに、自民・公明両党と続けている政策協議について「ヤングケアラー支援などの法案化に協力を求めるとともに、電気料金とガソリン価格の値下げに向けた党の対策の実現も働きかけていきたい」と述べ、今後も続けていく考えを示しました。

一方、自民・公明両党の連立政権に、今後参加する可能性について玉木氏は「岸田総理大臣や公明党の山口代表は『自公連立でいく』と言っているので、それが変わることはないのではないか。われわれとしては政策の実現のために汗をかきたい」と述べるにとどめました。

そして、玉木氏は、改選前から2議席減らした先の参議院選挙について「2人の現職議員を失ったことは痛恨の極みだが、比例代表の得票は、去年の衆議院選挙よりも増えており、これまでの活動が一定程度理解された結果ではないか」と述べ、来月上旬にも党として総括をまとめる考えを示しました。