政界でも新型コロナ感染 河野太郎氏 牧島かれん氏 鬼木誠氏

自民 河野広報本部長 感染確認 議員宿舎で療養

自民党の河野広報本部長が、新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。
これまでのところ、党の幹部で濃厚接触者にあたる人はいないということです。

衆議院事務局や河野氏の事務所によりますと、河野氏は7月12日、のどの痛みなどを訴え、医療機関でPCR検査を受けたところ、陽性が確認されたということです。

現在の症状は安定していて、都内の議員宿舎で療養しているということです。

河野氏は、菅内閣で規制改革担当大臣とあわせてワクチン接種も担当し、去年秋から、党の広報本部長を務めています。

参議院選挙が行われた7月10日の夜には、党本部の開票センターで報道各社のインタビューに応じ、翌11日には党の臨時役員会に出席しました。

臨時役員会では、河野氏を含め出席者は全員、マスクを着用していたということで、これまでのところ濃厚接触者にあたる人はいないということです。

牧島デジタル相 アメリカで感染確認

牧島デジタル大臣が7月14日、訪問先のアメリカで新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。

デジタル庁によりますと、牧島大臣は、アメリカの政府関係者との会談などのため、7月11日に日本を出発し、ワシントンを訪問していましたが、13日、帰国に向けたPCR検査を受けたところ、きょう、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

発熱などの症状はなく、現在は、現地のホテルで療養しているということです。

牧島大臣に同行していた職員は、検査の結果、全員陰性だったということで、デジタル庁が濃厚接触者がいないか調べています。

牧島大臣は、16日帰国する予定でしたが、当面、現地で療養するということです。

鬼木防衛副大臣 感染確認 自宅で療養

鬼木防衛副大臣が7日9日、新型コロナウイルスに感染したことが確認されました。

防衛省によりますと、鬼木防衛副大臣は体調不良を感じたことから、今月8日に滞在先の福岡県内の医療機関でPCR検査を受けた結果、9日、新型コロナウイルスの陽性が確認されました。

現在は、福岡県内の自宅で療養していて、症状は軽いということです。

鬼木副大臣は7月5日から2日間、長崎県対馬市にある陸上自衛隊の駐屯地などを視察していて、同行していた防衛省の職員1人も抗原検査の結果、陽性が確認されました。

防衛省は引き続き、感染拡大の防止に努めるとしています。

尾身会長“感染拡大の第7波に入った”

政府分科会の尾身茂会長ら専門家は7月11日、総理大臣官邸を訪れ岸田総理大臣と会談しました。

会談のあと尾身会長は「新たな感染の波が来たということは間違いない」と述べ、感染拡大の第7波に入ったという認識を示しました。そのうえで「感染力の強い『BA.5』が主流になってもリスクの高い場面などはこれまでと変わらず、われわれがやることは3密や大声を出す場面を避けること、それに換気などで、従来やってきたことを徹底してほしい」と呼びかけました。

“現時点で行動制限は必要ない”

さらに尾身会長は「強い行動制限は多くの人は出したくないと考えていると思う。そうした措置をとらずとも検査やワクチンの接種、基本的な対策で乗り越えることは可能で、国や自治体含めて対応を徹底するべきだ」と述べ、現時点ではまん延防止等重点措置のような行動制限は必要ないという認識を示しました。

後藤厚労相「現状 行動制限かける事態と思っていない」

後藤厚生労働大臣は記者会見で、感染が再拡大している要因について「3回目のワクチン接種などによる免疫が徐々に減衰していることや、オミクロン株の新たな系統への置き換わりが進むことなどが考えられる」と述べました。

また尾身会長が第7波に入ったという認識を示したことについては「さらなる感染者数の増加も懸念されるところで、医療提供体制への影響も含めて注視していく必要がある」と述べ警戒感を示しました。そのうえで後藤大臣は「現状としては行動制限をかける事態とは思っていない」と述べた一方、今後、夏休みに入って人と人との接触機会が増えることなどが予想されるとして、マスクの着用や手洗いなど基本的な感染防止策の徹底を呼びかけました。