藤井裕久氏 死去 大蔵相や財務相を歴任 90歳
細川内閣と羽田内閣で大蔵大臣を務め、鳩山内閣でも財務大臣を務めた元衆議院議員の藤井裕久氏が、7月10日、亡くなりました。90歳でした。
藤井氏は東京都出身で、旧大蔵省の主計官を経て政界入りし、自民党の参議院議員を2期務めたあと、平成2年の衆議院選挙で初当選し、衆議院議員を7期務めました。
平成5年には、自民党を離党して新生党の結成に参加し、細川内閣と羽田内閣で大蔵大臣を務め、その後は新進党や自由党を経て、民主党に移りました。
平成21年の政権交代で発足した民主党政権では、鳩山内閣で財務大臣を務めたほか、野田・元総理大臣の後見人的な立場から社会保障と税の一体改革に尽力しました。
そして、平成24年に政界を引退した藤井氏は、超党派の市民連合を創設するなど政治に関する評論や講演活動を精力的に行ってきました。
藤井氏の事務所によりますと、藤井氏は10日、都内の自宅で亡くなったということです。
90歳でした。