安倍元首相銃撃 “警護や警備に問題あった”と報告受ける

安倍元総理大臣が銃で撃たれ亡くなったことについて、松野官房長官は7月11日の記者会見で「政府として大変重く受け止めている」と述べたうえで、警察庁から警護や警備に問題があったと報告を受けていることを明らかにしました。

この中で松野官房長官は「重大な結果を招いたことについて政府として大変重く受け止めている。警察庁からは、地元の警察の現場での対応のみならず、全国の警察を指導する立場にある警察庁の関与のあり方も含め、今回の警護、警備に問題があったとの報告を受けている」と述べました。

そのうえで「今後の国家公安委員会で、今回の警備の検証や今後の対応について議論がなされる。このような事案を二度と起こすことがないよう、しっかりした取り組みを望みたい」と述べました。

また、安倍元総理大臣の死去が政権運営に与える影響を質問されたのに対し「私も含め多くの議員が、ことあるごとに指導とアドバイスをいただいてきた。政権運営への影響について答えることは控えるが、政府としては、新型コロナ対応や物価高騰、それにウクライナ情勢などの諸課題にしっかり対応していきたい」と述べました。

自民党本部に献花台

安倍元総理大臣が亡くなったことを受けて、自民党本部の入り口には、献花台が設けられていて、11日朝も、花を持った人が相次いで訪れ、手を合わせるなどして死を悼んでいます。

都内の40代の会社員の男性は「日本のために精いっぱいやっていただいた方なので、献花しに来ました。ほかの政治家がなかなか実行できない中、安倍元総理大臣はいろいろなことを実際に成功させていた方なので感謝しかないです」と話していました。

また、都内の40代の自営業の男性は「一度握手をしたことがありましたが、本当に優しいまなざしでとても優しく接して下さった。亡くなられ、まさかという気持ちで、今でも信じられないです」と話していました。

また、幹部が集まる党本部の4階には、安倍氏の遺影が置かれた記帳台が設けられています。