日本維新の会 松井氏 代表辞任の意向 吉村氏も次期代表選出ず

日本維新の会の松井代表は、10日夜、大阪市内で開いた記者会見で近く代表を辞任する意向を明らかにしました。

松井代表は記者会見で「引退を決めている人間が党のトップにいるのもおかしい話で、今回の参議院選挙が終わったら次の代表にしっかり引き継ぎたい。身を引くとはっきり意思表明をして、党員には代表選挙をやるという前提で受け止めてもらえればと思う」と述べ、今回の選挙結果にかかわらず、近く代表を辞任する意向を明らかにしました。

辞任する時期については「混乱を招かないように代表選挙のスケジュールに合わせて辞任の手続きを踏みたい」と述べました。

松井代表は58歳。
結党時からの中心メンバーで、2015年に今の党の前身の「おおさか維新の会」の代表に就任してから、6年半余りにわたって党を率いてきました。

今後、党内手続きを経て、辞任が了承されれば、後任を選ぶ代表選挙が行われることになります。

松井代表は次の代表の後継指名はしないとしたうえで、「党内の人材は豊富になってきた。代表選挙に立候補した人の中から一党員として、誰を支持するか決めたい」と述べました。

松井代表は、来年4月の大阪市長としての任期満了に合わせて、政界を引退することを、すでに表明していました。

吉村副代表「代表選に出ることはない」

吉村副代表は、松井代表が党の代表を辞任する意向を明らかにしたことについて「波もある中で組織を引っ張って来られたことに『お疲れ様でした』と申し上げたい。今後代表選挙になるが、僕自身は大阪府知事や大阪維新の会の代表をしているので、そちらに集中しようと思う。だから、代表選挙に出ることはありません」と述べました。

藤田幹事長「野党の我々としては完敗」

日本維新の会の藤田幹事長は、大阪市内で記者団の取材に対し「今回の選挙では改選6議席から増やすことは当然で、12議席を超えることを目標にしてきた。今回、緊張感のない自民党一強体制に歯止めをかけていく闘いをしてきたが、自公政権が相当多くの議席を取るだろうということで、野党の我々としては完敗だ」と述べました。