大雨の災害危険度分布に「黒」 島しょ部「50年に一度…」は発表されず

大雨による災害の危険度を地図上で5段階に色分けする危険度分布=「キキクル」について、気象庁は大きな災害の発生や切迫を示す色として「黒」を新設し30日午後から運用します。「大雨警戒レベル」5に当たり、その前の「紫」の段階までに安全を確保することが重要です。

大雨による土砂災害や浸水、洪水の危険度を5段階に色分けし地図に示す危険度分布=「キキクル」は気象庁のホームページなどで確認できます。

このキキクルの色分けを防災情報をもとに取るべき行動を示す「大雨警戒レベル」と一致させるため、30日午後1時に新たな運用が始まります。

この中では最も危険度が高いとして『災害切迫』を示す「黒」が新設されます。

土砂災害や浸水、洪水などの災害が発生している、もしくは切迫しているような警戒レベル5相当の状況です。

命の危険があり直ちに身の安全の確保が求められます。

また「黒」に次ぐ
▽「紫」は『危険』がキーワードで、従来の濃い紫と薄い紫が統合され、すでに災害のおそれが高い警戒レベル4相当の状況を示します。命に危険の及ぶ災害がいつ発生してもおかしくなく、「黒」を待たずこの段階までに避難することが求められています。

▽警戒レベル3相当の『警戒』は赤
▽2相当の『注意』は黄色で
変更はありません。

気象庁は「すでに災害が発生している可能性が高い「黒」を待つことなく「紫」の段階までに安全な場所に速やかに避難することは極めて重要で、周知を進めていきたい」と話しています。

「大雨特別警報」島しょ部も対象に

また気象庁は浸水による甚大な災害のおそれが高まったときに発表される大雨特別警報について、被害を精度よく予測できるよう指標を変更します。これまで発表されなかった島しょ部も対象になります。

大雨の特別警報には「土砂災害」と「浸水害」がありますが、このうち「浸水害」の大雨特別警報については、発表しても甚大な被害までは至らなかった事例が相次いでいて、気象庁が指標を変更することになりました。

これまでは3時間や48時間に降った雨量などをもとに発表していましたが
▽降った雨をもとに洪水の危険度を推計する「流域雨量指数」と
▽雨水が地表にどれだけたまっているかを推計した「表面雨量指数」を用います。

これにより気象庁は
▽中小河川の氾濫による洪水や
▽内水氾濫による浸水被害を
精度よく予測できるとしているほか、従来は面積が狭く特別警報が発表されなかった全国60余りの島しょ部でも発表できるとしています。

またこれまで島しょ部を対象に出していた「50年に一度の記録的な大雨になっている」といった情報は発表されないことになります。

新たな運用は6月30日の午後1時から始まります。