【参加方法は?】“節電でポイント2000円相当” 8月中めどに制度開始へ
萩生田経済産業大臣は、節電を促すため、家庭などに対し、幅広く使えるポイントを付与する新たな支援制度をめぐって、ことし8月中をめどに制度を開始できるよう準備を進めることを明らかにしました。
政府は一定の節電を行った家庭などに対し、幅広く使えるポイントを付与する、新たな支援制度を導入する方針を示しています。
これをめぐって、萩生田経済産業大臣は28日の閣議のあとの記者会見で「今後の需要面の対策を確実に進めるため、より多くの国民や企業が、電気の効率的な利用に取り組んでもらえるよう、電力各社の節電プログラムに参加すれば、電気料金の負担軽減につながる、新たな措置を講じていく」と述べました。
そのうえで、各社の節電プログラムに参加する家庭に対して、国が2000円相当のポイントを付与するなど、ことし8月中をめどに制度を開始できるよう準備を進める考えを示しました。
また、秋以降については、各社の節電プログラムに参加し、一層の節電に取り組んだ家庭や企業に対して、ポイントを上乗せすることも検討する考えも示しました。
【節電プログラム ポイントの仕組み】
東京電力 1キロワット節電で5円分のポイント
東京電力エナジーパートナーは7月1日から、電気の使用量が直近数日間の平均より減った家庭に買い物などに使える独自のポイントを付与するキャンペーンを始めます。
ウェブサイトでキャンペーンへの参加を申し込むと東京電力側から節電してほしい時間帯についてメールが届き、家庭で実際に電力使用量が減ると1キロワット当たりの節電で5ポイント=5円相当が付与される仕組みです。
東京電力によりますと、6月8日からキャンペーンへの参加の申し込みを受け付けていますが、20日の時点で10万件以上の申し込みがあったということです。
申し込みは8月20日まで受け付けていて、会社側はキャンペーン期間中に延べ45万人の参加者を見込んでいます。
東京ガス 「節電チャンスタイム」の設定
また関東地方を中心におよそ300万世帯に電力を販売している「東京ガス」も来月27日から新たな節電キャンペーンを行います。
キャンペーンでは電力需給のひっ迫が予想される日に「節電チャンスタイム」を設定し、参加者がその時間帯の電力使用量を直近数日間の平均より減らすことができればポイントをもらえる仕組みです。
会社によりますと、これまでに3万6000人の申し込みが寄せられているということです。
関西電力 節電協力の家庭に独自のポイント付与へ
関西エリアでも電力需給のひっ迫が懸念される中、関西電力では節電に協力した家庭にポイントを付与する取り組みを7月1日から始めます。
この取り組みは関西電力が独自のキャンペーンとして始めるもので、過去の標準的な使用量から実際の使用量を差し引いた「節電量」に応じてポイントが付与されるものです。
電力の需給ひっ迫の度合いが高まる時間帯などが対象で、事前に登録した利用者に対して会社から事前にキャンペーンへの参加が呼びかけられるということです。
ポイントは1kWh当たり5円分が付与され、電気料金の支払いなどに使用できるということです。
各社で異なる制度
節電への協力に対してポイントを付与する取り組みは関西電力、中部電力、九州電力、四国電力、北陸電力、それにソフトバンクの新電力「SBパワー」なども行うことになっていますが制度の詳細は会社によって異なっています。詳しくは各社のホームページなどで紹介されています。