【詳しくわかる】投票の仕方 期日前投票も 何歳まで連れて行ける?

シリーズでお伝えしている「投票に行こう!参院選」。
今回は「これでわかる!投票のしかた」です。投票所ではどのように投票すればよいか、期日前投票はどのようにするのか、投票所に子どもを連れて行っていいの?
わかりやすく解説します。

「投票所入場整理券」が届く

投票日が近づくと、市区町村の選挙管理委員会から「投票所入場整理券」が有権者一人ひとりの自宅に郵送されます。
そこには、投票できる日時や投票所についての案内が書かれています。

今回の参議院選挙は、一部の地域を除いて、投票日は7月10日の日曜日、投票時間は午前7時から午後8時までです。
投票所に着いたら、受付で整理券を渡してください。
もし整理券を忘れても、本人と確認ができれば、投票できます。

参院選は選挙区と比例代表 2回の投票

本人確認が済んだら、いよいよ投票です。
参議院選挙では、選挙区と比例代表のあわせて2回、投票します。

まずは選挙区の投票です。

選挙区の投票用紙はクリーム色。
漢字で「選」と大きく書かれています。
記載台には、選挙区の候補者の名前が一覧で貼り出されています。
この中から1人を選んで、投票用紙に名前を記入します。
けがや病気、障害などのため自分で書くことができない場合は投票所の担当者が代筆する「代理投票」が利用できます。

選挙区の投票が済んだら、次は比例代表の投票です。


白い投票用紙を受け取って記載台に進んでください。
比例代表は選挙区とは異なり、全国単位の選挙です。
候補者の個人名、もしくは、政党や政治団体の名前を書いて投票します。
これで投票は完了です。

事前にできる「期日前投票」

投票日に仕事や旅行で投票に行けない人には、事前に投票ができる制度があります。
期日前投票です。

公示翌日から投票日前日までの期間、自治体が設置した期日前投票所で投票できます。
原則として、午前8時半から午後8時まで受け付けられます。
投票率の向上をめざし、19年前の2003年に導入されました。

期日前投票の利用者は徐々に増えていて、投票者全体に占める割合は、制度導入から間もない2004年の参議院選挙では12.4%だったのに対し、前回・3年前の参議院選挙では33%と、3人に1人にのぼりました。

各地の選挙管理委員会では、人が集まりやすい商業施設に期日前投票所を設置したり、投票所に行くのが難しい人のために車に投票箱などを積んだ「移動期日前投票所」を巡回させたりするなどの取り組みを行っています。

また、新型コロナウイルスの感染対策として、投票日当日の人の密集を避けるためにも期日前投票を積極的に利用してほしいと呼びかけています。

子連れも大丈夫?

投票所に連れていくことができる子どもの範囲は、2016年に法律が改正されて「幼児」から「18歳未満」に大きく拡大されました。
大人になったときに投票に行くきっかけにしてもらうおうという狙いです。

総務省のインターネット調査では、子どものころ親の投票について行ったことのある人のほうが、有権者になったときにみずからも投票に行く傾向が高かったという結果も出ています。
去年の衆議院選挙でも、SNS上で「初めて子連れ投票しました」とか、「投票に行くのが当たり前と思う大人に育ってほしい」といった投稿が見られました。

ただ、投票所に子どもを連れていく際には注意しなければいけない点もあります。

子どもが、投票用紙に投票先を書くことや投票箱に入れることは法律で禁止されています。
今回の参議院選挙はお子さんと投票に行ってみてはいかがでしょうか。