JR湖西線 最新の強風予測システム活用で運転見合わせ減へ

JR西日本は、びわ湖の西側を走る湖西線で強風による運転の見合わせや徐行が相次いでいることから、最新の強風予測システムを活用して運転見合わせなどの回数を減らすための検証を行うことになりました。

 

びわ湖の西側を走るJR湖西線は山からの吹き降ろしによる風の影響を受けやすく、JR西日本によりますと昨年度(2021年度)はおよそ50日、運転見合わせや徐行が発生したということです。

ただ実際には▼予測より風が弱く運転の見合わせなどの対応を取る必要がなかったケースがあったほか▼想定していなかった強風で急きょ運転を見合わせるケースもあり、会社では予測の精度を高めるため大阪ガスが開発した強風予測システムを活用することになりました。

狭い範囲での予測に適しているこのシステムと自社のAI=人工知能の技術を組み合わせることで、予測精度を高め、運転見合わせや徐行の回数を減らすことなどにつなげたいとしています。JR西日本では今年度中に試験的に導入し、効果を検証することにしています。

長谷川一明社長は「湖西線は風が強く、運転の見合わせなどが起きたときは北陸線へのう回なども行っているが、思いどおりにいかず苦労している。湖西線は大阪や京都にも乗り入れる路線なので、この取り組みによって運行の安定性や安全性が改善することを期待したい」と話していました。