立民 泉代表 防衛費増額めぐる自民 茂木幹事長の発言を批判

防衛費の増額をめぐり、自民党の茂木幹事長が「来年度予算で6兆円台の半ばか、それ以上に持っていく」と述べたことについて、立憲民主党の泉代表は、30日、必要な予算を積み上げて算出されたものではなく、総額ありきだと批判しました。

岸田総理大臣が増額の方針を示している防衛費について、自民党の茂木幹事長は29日、党の会合で「まずは来年度予算で6兆円台の半ばか、それ以上にもっていく。そして、5年以内に対GDP比2%も念頭に、きちんと防衛力が整備できる予算水準を確保したい」と述べました。

これについて、立憲民主党の泉代表は、党の執行役員会で、「自民党は、児童手当の特例給付の予算を削るなどしている中で、防衛費はずいぶん突出して予算の増額を先行させており、国民生活を後回しにする姿が明らかになっている」と指摘しました。

そのうえで、「来年度予算で増額するとしているおよそ1兆円について、必要な予算を積み上げて出てきたという話は聞こえてこない。総額ありきになっており、引き続き、声を大きくして指摘していきたい」と述べました。