安倍元首相 バイデン大統領の“台湾へ軍事的関与”発言を歓迎

アメリカのバイデン大統領が、台湾有事の際、軍事的に関与する考えを示したことについて、自民党の安倍元総理大臣は、26日、みずからの意思を示して中国をけん制したものだとして歓迎する意向を示しました。

アメリカのバイデン大統領は、先の日米首脳会談のあとの記者会見で、台湾防衛のために軍事的に関与する用意があるかと問われたのに対し「ある。それが、われわれの決意だ」と答えました。

これについて、自民党の安倍元総理大臣は26日、派閥の会合で「失言ではないかという議論があるが、会見での質問を予測して事前に打ち合わせをしていたはずであり、バイデン大統領が意思を示したということだろう」と指摘しました。

そのうえで「あいまい戦略を修正しながら、けん制をしたのだと思い、発言を歓迎したい。挑発ではなく抑止力を高める結果につながっていくことを期待したい」と述べました。

一方、岸田総理大臣が防衛費を増額する考えを示したことについて「相当な増額ということなので、来年度の当初予算で6兆円の後半から7兆円が見えるくらいに増額するのではないか」と述べました。