議員の発言内容「見える化」システム導入 茨城 取手市議会

茨城県の取手市議会は、議員の発言した内容を視覚化するシステムを導入し、それぞれの議員がどのようなテーマに関心を持っているかを知ってもらうきっかけになることを期待しています。

これはICT=情報通信技術による業務改革を推進している取手市議会が、市民に議会への関心を深めてもらおうと、26日から専用サイトで始めたものです。

本会議や委員会での、それぞれの議員の発言をAIが分析し、よく発言された単語が、色や大きさを変えて表示されるほか、関連性がある単語どうしが結ばれ、くもの巣状に表示されます。

例えば、去年3月の本会議を選択すると「ヤングケアラー」や「ワクチン接種」の単語が黄色い枠で表示され、一般質問の中で議題となったことがわかります。

また、表示された単語を選択することで、前後のやり取りや発言者を確認したり、議員ごとに発言内容の一覧を表示したりすることができます。

議会事務局は、会議録を視覚化するシステムを導入したのは、全国の自治体で初めてではないかとしていて、それぞれの議員が、どのようなテーマに関心を持っているのかを知ってもらうきっかけになることを期待しています。

取手市議会事務局の𠮷田文彦事務局長は「会議録を詳しく見る時間がない人でも、このシステムで何が話し合われたのか知ってもらい、少しでも議会に対する関心を持ってもらうことを期待している」と話していました。