北朝鮮 ミサイル・核実験めぐり 5月23日の日米首脳会談で連携へ

北朝鮮が近く長距離弾道ミサイルの発射や核実験に踏み切る可能性があるという見方がある中、岸田総理大臣は、来週の日米首脳会談で北朝鮮の完全な非核化に向け、日米両国や韓国を加えた3か国で緊密に連携していく方針を確認したい考えです。

北朝鮮はことしに入ってからICBM=大陸間弾道ミサイル級も含め15回、ミサイルの発射を繰り返し、挑発的な動きを強めています。

こうした中、アメリカのサリバン大統領補佐官は、5月20日から5日間の日程で予定されているバイデン大統領の韓国・日本の訪問期間中にも北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射や核実験に踏み切る可能性があるという見方を明らかにしました。

これについて日本政府の関係者は「北朝鮮が最もやりたいのはアメリカへのアピールであり、バイデン大統領の韓国と日本への訪問は挑発行動の機会になり得る」と指摘していて、松野官房長官も19日、情報の収集と分析や警戒監視に全力を挙げる方針を強調しました。

5月23日に行われる日米首脳会談では北朝鮮への対応をめぐって意見が交わされる見通しで、岸田総理大臣は北朝鮮の完全な非核化に向け、日米両国や韓国を加えた3か国で緊密に連携していく方針を確認したい考えです。