国民 玉木代表 “維新と改めて合意文書作成を” 参院選めぐり

夏の参議院選挙をめぐる日本維新の会との合意文書について、国民民主党の玉木代表は26日、党の公式なものにはなっていないとして改めて文書を作成したいとの意向を示しました。

国民民主党は、夏の参議院選挙の京都選挙区と静岡選挙区で日本維新の会と協力することを決め「政権交代を実現する」などとした合意文書を交わしましたが、「事前の了承手続きがなかった」などと党内から異論が出たため日本維新の会に再協議を要請しています。

玉木代表は記者会見で「合意文書は党の公式文書にはなっていない。正式な文書を新たに作るよう指示しており、幹事長間で協議する。修正するのか、もう一度作り直すのかも含めて協議する」と述べました。

また、合意文書に署名した前原代表代行を注意したとしたうえで「本人から謝罪もあったが、それで済む話ではなく今度は党内手続きに遺漏がないよう徹底したい」と述べました。

一方、この合意文書に関連して榛葉幹事長が先週「われわれは『反自民・非共産』の立場だ」と発言したことについては「政策本位で与野党を超えて連携協力していくというのが党の方針だ。原油の高騰対策などをめぐる与党との協議の枠組みは変わらない」と述べました。

維新 松井代表 国民との選挙協力の合意 “白紙に戻すことも”

夏の参議院選挙をめぐる日本維新の会との選挙協力の合意文書をめぐり、国民民主党の玉木代表が改めて文書を作成したいという意向を示したことについて、日本維新の会の松井代表は26日「一から見直す場合は玉木氏とは一緒にやれない」と述べ、両党間の合意を、白紙に戻すこともあり得るという考えを示しました。

日本維新の会と国民民主党は、夏の参議院選挙の京都選挙区と静岡選挙区で両党が協力することを決め「政権交代を実現する」などとした合意文書を交わしましたが、国民民主党の玉木代表は「党の公式文書にはなっていない」として、改めて文書を作成したいという意向を示しました。

これについて、日本維新の会の松井代表は記者団に対し「あほらしくて、つきあってられない。何かプラスをつけようということならまだしも、合意内容を全部一から見直すなら、玉木氏とは一緒にやれない。自分が知らなかったとか、自分が目立たなかったとか、自分の立ち位置とか『個利個略』の人とはチームになれない。そんな人は絶対に裏切る」と述べ、強い不快感を示しました。

そのうえで、松井氏は「政権交代の実現は、野党として当たり前の話なのでそこを大きく変えるような譲歩案はない」と述べ、合意文書から「政権交代を実現する」という文言が削除される場合は、両党間の合意を白紙に戻す考えを示しました。