自民 河村氏 岸田首相に韓国側の“訪韓への期待”伝える

日韓関係をめぐり岸田総理大臣は、韓国を訪問した自民党の河村元官房長官と会談し、河村氏が、韓国側から岸田総理大臣の訪問に期待する声が寄せられたと伝えたのに対し、韓国の代表団の派遣など今後の状況を注視する考えを示しました。

自民党の河村元官房長官は、19日午前、総理大臣官邸で岸田総理大臣と会談し、先週、韓国を訪問したことを報告しました。

この中で河村氏は、韓国の国会議員でつくる「韓日議員連盟」の幹部らとの会談を通じて、韓国側が、ユン・ソギョル(尹錫悦)次期大統領のもとで日韓関係の改善に意欲を持っていると感じたと説明しました。

そのうえで韓国側から、来月10日のユン次期大統領の就任式に合わせて岸田総理大臣の韓国訪問を期待する声が寄せられたことを伝えました。

これに対し岸田総理大臣は、ユン次期大統領が今月24日から国会議員や外交の専門家などで構成する代表団を派遣し、日本側と意見を交わしたいとしていることなどを踏まえ、今後の状況を注視する考えを示したということです。

河村氏は記者団に対し「岸田総理大臣は、慰安婦問題の日韓合意の立て役者であり、太平洋戦争中の『徴用』をめぐる問題などを解決したいという思いを持っている。韓国代表団との協議がどうなるかだ」と述べました。

韓国新外相候補 関係改善に意欲 日本政府は慎重に見極める方針

韓国の新政権の外相に指名された議員が、日韓関係の改善に強い意欲を示し、日本政府内からも関係改善に期待する声が出ています。
一方で、政府は、慰安婦問題などで引き続き適切な対応を求めていく方針に変わりはないとして、新政権の出方を慎重に見極めることにしています。

冷え込んでいる日韓関係をめぐって、来月10日に就任する韓国のユン・ソギョル次期大統領から、新政権の外相に指名されたベテラン議員、パク・チン氏は18日「このままギクシャクしていては双方にとって損だ」と述べ、関係改善に強い意欲を示しました。

また、ユン次期大統領は、今月24日から、国会議員や外交の専門家などで構成する代表団を東京に派遣し、新政権の発足に先立って、代表団が日本側と意見を交わすことにしています。

日本政府内からは「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻や、北朝鮮のミサイル発射など、国際秩序への影響が懸念される事態が起きていることを踏まえれば、日韓や日米韓3か国の連携が一層重要だ」などとして、関係改善に期待する声が出ています。

一方、政府は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や慰安婦問題などで、引き続き韓国側の責任で、適切な対応を求めていく方針に変わりはないとしていて、韓国の国内世論などの動向しだいでは、両国の溝を埋めるのは容易でないという見方も根強くある中、新政権の出方を慎重に見極めることにしています。