コロナ新規感染 約半数10代20代 若者の接種率は低い傾向

新型コロナウイルスの新規感染者が若者を中心に増加傾向にあることから、政府は3回目のワクチン接種の呼びかけを強化するなど、若者向けの対応策を検討することにしています。

厚生労働省によりますと、先月29日までの1週間に新型コロナウイルスに新たに感染した人は、年代別で20代が最も多くなっていて、10代と20代の若者が全体のおよそ半数を占めています。

3回目ワクチンの接種率は政府の集計で全人口のおよそ4割、年代別では東京都のデータで20代が20%余りにとどまるなど、若者の接種率は低い傾向が続いています。

政府は、入学式や歓迎会など多くの人が集まる行事が続くことから、感染の再拡大=リバウンドにつながらないか、若者の感染状況を注視しています。

そして若者の感染増加をきっかけに幅広い世代に感染が広がるのを防ぎたい考えです。

このため3回目のワクチン接種の呼びかけを強化するほか、飲食店での感染を防ぐために気をつけるべきことを周知するなど、若者向けの対応策を検討することにしています。

一方、感染者が増加することも想定して、医療提供体制の確保も進めていく方針です。