東京都 自宅療養中50歳未満
無症状軽症自分で健康観察を

東京都は1月31日から、自宅療養中で50歳未満の無症状と軽症の患者は自分で健康観察を行ってもらう対応に切り替えます。
感染の急拡大で自宅療養者が急増する中、すべての人に完璧な健康観察を行うのは限界があるとする考えが背景にあり、都は重症化リスクなどに応じて対応するとしています。

都内では自宅で療養する人が急増していて、都は今後1日に2万人規模の感染確認が10日間続いた場合、自宅療養者はおよそ19万3000人に上ると想定しています。

都は、すべての人に完璧な健康観察を行うのは限界があり、現実的ではないとして、31日から50歳未満の自宅療養者で、基礎疾患がなく、しかも、無症状と軽症の患者には、自分で健康観察を行ってもらう対応に切り替えます。

体調が悪くなった場合は、31日午前9時から開設する「自宅療養サポートセンター」に連絡してもらうことにしています。

センターは24時間態勢で受け付け、健康観察や入院の必要性を判断するため、看護師がいる別のセンターにつなぐほか、食料品の配布やパルスオキシメーターの貸し出しにも対応します。

最初の診断で入院の必要があると医師が判断した場合や、基礎疾患がある場合などは、これまでどおり、保健所などが健康観察を行うということです。

小池知事は「感染が急拡大しているときに鍵となるのは自宅療養の支援体制だ。年齢やリスクに応じた効果的な健康観察を実施しいていく」と話しています。