長崎県で唯一の少年院が閉鎖へ
定員148人に収容者12人

長崎県で唯一の少年院「佐世保学園」が、収容者の減少や施設の老朽化を理由に来年春に閉まることになりました。

来年春に閉鎖することが決まったのは長崎 佐世保にある「佐世保学園」で、家庭裁判所から送られた14歳以上の少年を収容する県内唯一の少年院です。

昭和24年に設置された佐世保学園は、社会復帰を目指す少年を4か月間あまり収容する施設で、定員は148人ですが、日本全体で子どもの人口が減っていることなどを背景に10年ほど前から収容者の人数が大きく減り、現在は12人を収容しているということです。

佐世保学園を所管する法務省は今月、収容者の減少や施設の老朽化を理由に来年3月に業務を停止し、そのまま閉鎖とすることを決めました。

佐世保学園の機能は今後、福岡市にある福岡少年院に集約されるということです。

佐世保学園の敷地はおよそ8万2000平方メートルあり、法務省は今後の土地の利用方法について「具体的に決まっておらず、今後、関係機関と検討していく」と話しています。