“バス印帳”の実証実験
スタンプで利用者増目指す

バスの利用者を増やそうと、山形県鶴岡市でスタンプを押してバスでの旅を楽しんでもらう「バス印帳」を使った路線バスの実証運行が11日から始まりました。

11日から始まったのは、神社や寺を参拝した証しの「御朱印」のように、路線バスを利用した際にスタンプを押してバスでの旅を楽しんでもらう、「バス印帳」を使った路線バスの実証運行で、鶴岡市に本社がある「庄内交通」がバスを運行します。

庄内交通によりますと、人口減少や新型ウイルスの影響で、路線バスの利用者数はコロナ禍前より2割ほど減少していて、「バス印帳」を使った運行を新たな観光コンテンツにすることで利用者の増加につなげるねらいがあるということです。

バスは、鶴岡市中心部から加茂水族館などを回る路線や、羽黒山などを回る路線など、3つの路線で運行されます。

バス印帳は無料で配布され、利用者はバスを降りる際にクラゲや羽黒山五重塔など、路線にちなんだデザインのスタンプを押すことができます。

実証運行は今月末までで、庄内交通では利用者へのアンケートも踏まえながら、商品化の可能性を探ることにしています。

庄内交通の高橋広司常務取締役は「利用者にはバス印帳をきっかけにバスの旅を楽しんでほしい」と話していました。