ネットメディア 立民から
約1500万円提供受ける

政治番組などを配信するネットメディアが、立憲民主党から広告会社などを通じておよそ1500万円の資金提供を受けていたことを明らかにしたうえで、このメディアの共同代表は、視聴者らに対する裏切りだったとして謝罪し辞任する考えを示しました。

このネットメディアは、国会や選挙に関する討論番組などを配信する「Choose Life Project」です。

出演していたエッセイストの小島慶子さんなど5人は「特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは、報道倫理に反するもので、その事実を知らせていなかったことは、重大な背信行為だ」などとして5日、抗議文を公表しました。

これを受けて、このメディアの共同代表は、立憲民主党が旧国民民主党などと合流する前のおととし3月以降、立憲民主党から広告会社などを通じて番組制作費としておよそ1500万円の資金提供を受けていたことを6日、ホームページで明らかにしました。

おととし7月からは「市民サポーターによる公共メディアを目指す」として一般から寄付を集めるようになり、立憲民主党からの資金提供はすでに終了しているということですが、こうした経緯を視聴者や出演者には伝えてこなかったとしています。

そのうえで共同代表は「視聴者や出演者に対する裏切りであり、深くおわび申し上げます」などとして辞任する考えを示しました。

立民 福山氏「番組内容などについて関与したものでない」

当時、立憲民主党の幹事長だった福山哲郎氏は6日「フェイクニュースに対抗するメディアの理念に共感したため、広告代理店と制作会社を通じて番組制作を支援した。自立できるまでの期間だけ番組制作を支援することとし、その後、自立でき、支援の必要がなくなったとして先方から申し出を受け、支援は終了した。なお、番組内容などについて関与したものでない」というコメントを出しています。

立民 泉代表「事実関係の確認終わり次第幹事長から説明」

立憲民主党の泉代表は、記者会見で「私が所属したのはおととし9月に、新しい立憲民主党になってからだが、西村幹事長を中心に調査するよう指示している。現時点では調査中でコメントする内容はない状況だが、事実関係の確認が終わり次第西村幹事長から説明させていただきたい」と述べました。