連合 芳野会長 夏の参院選
“立民と国民の両党を支援”

連合の芳野会長は5日、年頭の記者会見で、夏の参議院選挙への対応についてこれまでと同様、立憲民主党と国民民主党の両党を支援する考えを示しました。

この中で、芳野会長は、夏の参議院選挙への対応について、「これまで通り、立憲民主党を基軸に、国民民主党との関係も踏まえ戦っていく」と述べ、両党を支援する考えを示しました。

また、連合傘下の労働組合が擁立する候補者が両党に分かれることに関連し、「候補者の名前を書いて投票する選挙なので、それを徹底させたい」と述べました。

さらに、立憲民主党に対し、共産党との協力関係の解消を求めていく方針について、「立憲民主党が新体制になって以降、日程調整がつかずコミュニケーションが取れていない。調整がつけば、これまでの考え方を伝えたい」と述べました。

一方、ことしの春闘について、芳野会長は定期昇給と「ベースアップ」に相当する分として、合わせて4%程度の賃上げを求める考えを改めて示しました。

そして、「賃金は労使交渉で積み上げていくもので、政府が介入するものではない。これまで生産性を上げても、人への投資に結びついてこなかったので、そうした課題もしっかりと議論してほしい」と述べました。

岸田首相 連合新年交歓会に出席 首相としては9年ぶり

岸田総理大臣は5日、総理大臣としては9年ぶりに連合の新年交歓会に出席しました。
ことしの春闘に向けて「低下する賃上げの水準を一気に反転させ『新しい資本主義』の時代にふさわしい賃上げの実現を期待したい」と述べました。

岸田総理大臣は5日、都内で開かれた連合の新年交歓会に総理大臣としては2013年の当時の安倍総理大臣以来9年ぶりに出席しました。

あいさつした岸田総理大臣は企業の賃上げの取り組みをめぐり「春闘では労使で真摯(しんし)な交渉を行ってもらい、ここ数年低下する賃上げの水準を一気に反転させ『新しい資本主義』の時代にふさわしい賃上げが実現することを期待したい」と述べました。

また、夏の参議院選挙について「新型コロナ対応、経済の再生、外交安全保障などさまざまな課題に立ち向かっていくためには、政治の安定が重要だ」と訴え、自民・公明両党への協力を呼びかけました。