岸田首相 企業支援
「賃上げ税制」抜本強化へ

岸田総理大臣は経団連の幹部らの会合であいさつし、成長と分配の好循環による「新しい資本主義」の実現に向けて、賃上げに積極的な企業を支援する「賃上げ税制」を抜本的に強化するとしたうえで、従業員などの賃上げに協力を求めました。

この中で岸田総理大臣は、成長と分配の好循環による「新しい資本主義」の実現に向けて「分配戦略の柱は企業による賃上げと人への投資だ。あらゆる手段を講じて、企業が賃上げをしようと思える雰囲気を醸成する」と述べ、賃上げに積極的な企業を支援する「賃上げ税制」を抜本的に強化する考えを示しました。

そのうえで「賃上げを通じた分配はコストではなく未来への投資だ。デフレから脱却し成長できる経済をつくり上げる観点からも、多くの企業がそろって賃上げすることが重要で、ぜひこの観点から協力をいただきたい」と述べ、従業員などの賃上げに協力を求めました。

一方、岸田総理大臣は、気候変動問題をめぐり「新しい資本主義の中心に位置する問題だと捉えている。数世代に一度の変革をわが国がどう成し遂げるのか、経済社会変革の全体像と合わせて道筋を丁寧に示していく」と述べました。