大阪 吉村知事 全感染者対象
どの変異ウイルスか検査

大阪府の吉村知事は、「オミクロン株」の広がりをいち早くつかもうと、すべての感染者を対象にどのような変異ウイルスに感染したかを調べる方針を示しました。

新型コロナの新たな変異ウイルス、「オミクロン株」の市中感染を防ごうと、国は水際対策を強化し各地の自治体には検査体制の強化などを求めています。

これを受けて、大阪府の吉村知事は記者団に対し、感染が確認されたすべての府民を対象に、どのような変異ウイルスに感染したかを調べる方針を示しました。

具体的には、はじめにこれまで一部の感染者だけを対象にしていた「デルタ株」への感染かどうかを調べるスクリーニング検査を行います。

この検査で「デルタ株」ではなかった場合は、直ちに府内の医療機関に入院させるとともに、より詳しいゲノム解析を行って、「オミクロン株」に感染していないかどうか調べるということです。

このほか、14日以内に海外渡航歴のある人で感染が確認された場合は、速やかに入院してもらい、入院先で詳しい検査を受けてもらう方針です。

吉村知事は「オミクロン株を阻止するには必要な措置で、当面、実施する」と述べました。

また、吉村知事は、3回目のワクチン接種に向けて、来月に大阪府としても接種会場を設ける考えを示しました。