石原伸晃氏を内閣官房参与に
観光政策担当

政府は自民党の石原伸晃元幹事長を、3日付けで観光政策担当の内閣官房参与に起用することを決めました。

石原氏は64歳。
平成2年の衆議院選挙で初当選したあと、先の選挙で落選するまで10回連続で当選し、経済再生担当大臣や観光立国も担当する国土交通大臣、それに党の幹事長などを歴任したほか、先月までおよそ9年間、自民党石原派の会長も務めてきました。

また政府は核軍縮・不拡散担当の総理大臣補佐官に、衆議院広島5区選出で、自民党岸田派の寺田稔衆議院議員の起用も決めました。

寺田氏は63歳。
木原官房副長官が兼務してきた国家安全保障も担当します。
岸田総理大臣と同じ被爆地広島出身で、財務省の主計官などを経て、平成16年の衆議院補欠選挙で初当選し、これまでに総務副大臣や防衛政務官などを務めてきました。

このあと寺田氏は記者団に対し「岸田総理大臣からは『いずれも重要な課題なので頑張ってほしい』と話があった。岸田総理大臣も私も広島の選出議員で、これまで被爆者救済や核軍縮に取り組んでおり、被爆2世の1人としても核に対する岸田総理大臣の思いを推進したい」と述べました。

また「これまで核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加に前向きな姿勢を示していたが、今も同じか」との質問には「政府の一員となった以上、私の意見は別として、しっかりと政府の立場で検討していきたい」と述べました。

松野官房長官は閣議のあとの記者会見で「石原氏は観光分野などで、寺田氏は安全保障分野などで、それぞれ幅広い知識と経験を有しており、適任であると岸田総理大臣が判断した」と述べました。