議会開会中も“育児時間”
授乳が可能に 群馬 榛東村

赤ちゃんを育てる議員の育児の時間を確保しようと、群馬県榛東村の村議会は、12月1日から会議規則を改正し、産休明けの議員などが議会の開会中でも授乳やおむつ替えなどの時間をとれるようになりました。

榛東村の村議会では1日、産休明けの議員などが議会の開会中でも育児の時間をとれるようにするため、議会運営のルールなどを定めた会議規則の改正案が提出され、全会一致で可決されました。

改正された会議規則では、1歳未満の赤ちゃんを育てている議員が議長に請求することで、議会の開会中でも授乳やおむつ替えなどの「育児時間」を1日当たり2回、それぞれ少なくとも30分間取ることができます。

「育児時間」をとっている間、議会は休憩になるということです。

榛東村議会では現在、定数12の3分の1に当たる4人が女性の議員で、3年前には議員が育児を理由に本会議や委員会を欠席できるよう規則が改正されましたが、今回の改正で欠席せずに審議に参加できるようになります。

全国町村議会議長会によりますと、議会開会中に育児の時間をとれる取り組みは全国でも珍しいということです。

今回の規則の改正案を提出した南千晴議員は、「議員活動と家庭生活の両立のため、大切な一歩を踏み出せたと思っている。多様な住民の声を行政に届けるためにもこうした取り組みがほかの議会でも広がることを期待している」と話していました。