林外相 就任後初の外国訪問
WTO会合でスイスへ

林外務大臣は、就任後初めての外国訪問として、今月末からスイスを訪れ、WTO=世界貿易機関の閣僚会合などに出席することを明らかにしました。

林外務大臣は、26日、閣議のあとの記者会見で、今月29日から来月1日までの日程で、スイスのジュネーブを訪問し、WTO=世界貿易機関の閣僚会合などに出席するほか、国際機関や各国の要人と会談することを発表しました。

林外務大臣は就任後、初めての外国訪問となります。

今回の閣僚会合では、新型コロナウイルスの世界的なまん延を踏まえて、ワクチンや医療機器などへの公正なアクセスのルールづくりをめぐって議論が行われるほか、日本が主導してきた電子商取引の仕組みづくりなどが協議される予定です。

また、WTOによるルール形成機能の低下も指摘される中、今後の対応をめぐっても関係国で意見が交わされる見通しです。

WTOの状況について、林大臣は「昨今、機能の一部が停止している状況を受けて、多角的貿易体制自体をむしばみかねないと懸念している。ルールに基づく自由で開かれた貿易体制の維持強化に向けて、具体的な進展が図られるよう貢献していきたい」と述べました。