林芳正氏を外相に起用へ
岸田派で座長を務める

岸田総理大臣は、今月10日にも発足させる第2次岸田内閣の外務大臣に、林芳正 元文部科学大臣を起用する意向を固めました。

先の衆議院選挙で、小選挙区で敗れた甘利前幹事長が辞任したことを受けて、岸田総理大臣は、後任に外務大臣を務めていた茂木幹事長を起用し、第2次岸田内閣を発足させるまでの間は、みずからが外務大臣を兼務しています。

こうした中、岸田総理大臣は、今月10日にも発足させる第2次岸田内閣の外務大臣について人選を進めた結果、林芳正 元文部科学大臣を起用する意向を固めました。

林氏は、60歳。参議院山口選挙区で5回当選したあと、先の衆議院選挙に山口3区から立候補して初当選しました。

父親の林義郎 元大蔵大臣の秘書官を経て、平成7年の参議院選挙で初当選し、これまでに防衛大臣や農林水産大臣、文部科学大臣などを歴任しました。また、岸田派で座長を務めています。

岸田総理大臣としては、みずからが率いる派閥の幹部を務めるなど信任の厚い林氏を外務大臣に起用することで、日米同盟の強化をはじめとする外交政策を着実に進めたいというねらいがあるものとみられます。