メダルかんだ河村市長の
給与返上条例案を否決

名古屋市の河村市長が東京オリンピックで活躍したソフトボール選手の金メダルをかんだ問題で、市長が提出した給与3か月分を返上するための条例案について、12日市議会の本会議で採決が行われ、条例案は反対多数で否決されました。

名古屋市の河村市長が東京オリンピックで活躍したソフトボール選手の金メダルをかんだ問題では、市長がみずからの給与3か月分を返上するための条例案を議会に提出し、12日の市議会の本会議で審議が行われました。

この中で、今月8日の委員会では減税日本を除く自民・名古屋民主・公明・共産の4つの会派が「市長の責任が全体として不明瞭なまま判断を求められても賛同できる状況にない」とか「給与の減額で責任をとったことにはならない」などと意見を述べて反対多数で否決されたことが報告されました。

そして本会議での採決が行われた結果、賛成を表明する議員は少数で、条例案は反対多数で否決されました。

河村市長「寄付できない決まりなので少し考える」

議会の閉会後、河村市長は記者団の取材に「条例案が否決されたのは極めて残念だ。給与の3か月分は名古屋市民の皆さんに寄付しようと思っているが、市長は市に寄付できない決まりなので少し考える時間がほしい」と述べました。