送迎バス 熱中症で園児死亡
安全管理の徹底を国が通知

福岡県の保育園で送迎バスに取り残された園児が熱中症で死亡したことを受け、国は、登園時には複数の職員で子どもの人数を確認するなど、安全管理の徹底を求める通知を出しました。

福岡県中間市の保育園では先月、登園した5歳の園児が送迎バスに取り残されて熱中症で死亡し、園側が、園児がいた後部座席を確認せず担任も欠席と思い込んで保護者に確認していなかったことなどが分かっています。

厚生労働省や文部科学省などは新学期が始まるのを前に、25日、全国の保育園や幼稚園などに安全管理を徹底するよう通知しました。

通知では、
▽登園時や散歩の前後など場面が切り替わった際には、複数の職員で子どもの人数を確認し、
▽欠席している場合は保護者に速やかに確認して、職員の間で共有するよう求めています。

また
▽送迎バスには運転手のほかに子どもに対応できる職員が同乗することが望ましいとしたうえで、
▽子どもが乗り降りする際は座席や人数を確認して、職員どうしで共有するなどとしています。

福岡県などは、安全管理の体制などに問題がなかったか調べるため保育園に特別監査を行っていて、厚生労働省などは監査の結果を踏まえて追加の対策を検討することにしています。