政府 来年度の沖縄振興予算
3000億円下回る方向で調整

政府は、来年度の沖縄振興予算の概算要求について、沖縄県が確保するよう求めていた3000億円台を下回る2998億円とする方向で、最終的な調整を進めていることが関係者への取材で分かりました。
沖縄振興予算の概算要求が3000億円を下回るのは、10年ぶりです。

政府の沖縄振興予算は8年前、安倍前総理大臣が、当時の仲井真知事に対し、今年度までは毎年3000億円台を確保する方針を伝え、そのとおり実現してきましたが、期限を終えて初めてとなる来年度の予算編成で3000億円台が維持されるのかが焦点となっています。

これについて、政府は、来年度の沖縄振興予算の概算要求で、沖縄県が確保するよう求めていた3000億円台を下回る2998億円とする方向で、最終的な調整を進めていることが関係者への取材で分かりました。

沖縄振興予算は、概算要求の段階では平成25年度の予算から3000億円を上回っていて、3000億円を下回るのは10年ぶりです。

玉城知事は、来年5月に沖縄県が本土復帰50年を迎え、新たな沖縄振興計画が始まることから、3000億円台の確保は必要だとして政府に強く求めていました。