スリランカ人女性死亡
法務省内に改革推進チーム

入管施設に収容されていたスリランカ人女性が死亡した問題をめぐり、上川法務大臣は省内にプロジェクトチームを設けて、各地方の出入国在留管理局などの改善点を点検するとともに、職員の意識改革も含めて、再発防止に向けた取り組みを迅速に進める考えを示しました。

名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題をめぐり、上川法務大臣は、閣議のあとの記者会見で、再発防止に向け、省内におよそ20人からなる「出入国在留管理庁改革推進プロジェクトチーム」を発足させたことを明らかにしました。

そして、出入国在留管理庁が各地方の出入国在留管理局などに対し、改善点を点検し、問題があれば速やかに改善するよう指示したほか、職員の服務規律や倫理規定などを徹底するため「出入国在留管理の使命と心得」を新たに策定し、意識改革に取り組む考えを示しました。

上川大臣は「すべての職員が、今回の事案をみずからの問題として捉え、改革に向けた取り組みを主体的かつ迅速に実行することが重要だ」と述べました。

また、遺族側が、施設内でのウィシュマさんの様子を写した映像について、2週間分すべてを開示するよう求めていることについて、上川大臣は「すべて開示することは考えていない」と述べました。